【LLL ASIA】東南アジアに進出。ベトナムでソフトウェア開発とマーケティングを手掛けたCEOが語る創業ストーリー

<対談者プロフィール>

・Ng Chow Han (Steven)(LLL ASIA CO., LTD. 代表)

通称スティーブン。2019年7月にLLL ASIAを創業。ソフトウェア開発、マーケティング支援、コンサルティングのサービスを提供する。前職ではSHIFTの子会社SHIFT ASIAに入社し、20プロジェクト以上最大20名のチームを統括・管理。その他PMO構築/PM教育、マーケティングのアドバイザ、採用戦略や面接官などを兼任。

・村上美衣(広報/デザイナー)

広報/Webデザインを担当。採用媒体に特化したライティングと効果測定による人材マーケティングを実践中。採用マーケティング歴5ヶ月でWantedlyの企業ランクを最高8位にまで上げることに成功。現在UI/UXや制作ディレクションについて勉強中。

村上:まずは自己紹介をお願いします。

 

 

スティーブン:スティーブンといいます。
1990年生まれで、マレーシアのマラッカ海峡にあるペナン島で産まれた中国系マレーシア人です。
日本語以外は英語、中国語、福建語、広東語が話せます。趣味は、ダイビングです。

村上:早速ですが、今までの経歴を教えてください。

スティーブン:13歳まで地元(ペナン島)で普通に過ごしていました。

ある日、日本に出稼ぎをしていた父が帰ってきた時、
「お前、日本に行ってみたくないか?面白い国だよ。」と言われ、旅行に行きました。

翌年、また父から、
「日本いいでしょ。今度は日本に行って、もし気に入ったならそのまま日本に住んでもいいし、
合わないなら帰ってマレーシアの中学校を続ければいいよ。」
と言われ1ヶ月間ほど日本へ行きました。

2週間後、またまた父から、
「中学校に登録した!これ、制服!来週から学校ね。」・・・突然告げられ、、
日本生活がスタートしました。

村上:日本で暮らすことは全く想像していなかったんですね…。
全く日本語が話せないまま学校に入ったんですか?

スティーブン:そうですね。1ミリも喋れませんでした。特に勉強していなかったですし。
気づけば学校に入っていて、とはいえ家庭は経済的に裕福ではなかったのでインターナショナルスクールではなく、
普通の公立学校に入りました。

村上:大変だったんですね。

スティーブン:そうですね。もう父親に拉致された感じですよ(笑)

独学でゼロから日本語を始め3年でマスター

スティーブン:その後、ゼロから日本語を必死に勉強しました。
約3年間である程度人と会話できるレベルまでいきました。

村上:独学で勉強されていたんですか?

スティーブン:独学でしたね。
高校へ進学し、浪人を経験、一般受験でなんとか希望の大学に進学をしました。大学もなんとか入れた安心感があって、
普通の学生生活を送っていました。

東日本大震災が人生のターニングポイント

スティーブン:大学に入って東日本大震災がありました。

それが、人生の一つのターニングポイントだったと思います。
私の住んでいたマンションは古くすごい揺れを感じていたので、この地震で、「本当に死ぬかもしれない」と思いました。
同時に「今のままで死んでしまうのは、絶対に嫌だ」と強く思ったんです。
この原体験から震災後、もっと有意義な大学生活を過ごしたいと思い2つのことにチャレンジをしました。

スティーブン:まず一つは、東南アジアでバックパッカーです。

村上:どのくらいの期間旅行に行ったんですか?

スティーブン:学生の長期休みを活かして2か月で何か国か東南アジアを周りました。
プランは敢えて決めず好きなところに行く、ことを繰り返しました。色んな世界を知りたくて旅に出ました。

村上:どこに行きましたか?

スティーブン:地元のマレーシアはもちろん、シンガポール、タイ、カンボジア、ラオス、ベトナムなど東南アジアを横断しました。

 

村上:東南アジアの魅力にかなりハマっていますね。
当時から東南アジアでビジネスをしたい、と考えていたんですか?

スティーブン:そうですね。
東南アジアは想像以上に発展していて、その中でも特にベトナムは若者が多く、熱気が凄まじかったんです。

もし自分が挑戦するなら、ビジネスにおけるマーケットとして、まだまだ成長余地が大きく、
ポテンシャルが高いこのASEANで何かしらの仕組みを作り、成長に貢献したいという思いが込み上げていました。

スティーブン:二つ目にやったことは、インターンシップです。
私は学生の時から、「働くとは何だろう?」とかなり不安だったので、複数社インターンシップを経験しました。

村上:以前Wantedlyでインターンシップをしていたとお聞きしましたが、これは本当ですか?

スティーブン:はい。その一社がまさにWantedlyでした。
当時は社員も5人しかいなかったんです。小さなマンションの一室のオフィスからスタートした会社でして。

村上:そうだったんですね。インターンでは何をされてたんですか?

スティーブン:Wantedlyではカスタマーサクセスをメインに幅広い業務を経験させていただきました。

村上:他にはどんなインターンをされたんですか?

スティーブン:ギブリーという会社で営業をしたり、trippieceという会社で企画広報をやったり、
GLナビゲーションで事業立ち上げのインターンなど5〜6社ほど長期インターンをやりました。

新卒で入った会社はコミュニケーションツール。

スティーブン:大学卒業後に最初に就職した企業は、Oneteam(ワンチーム)というコミュニケーションツールの開発会社です。
スタートアップの会社で5人目の社員として入社し、採用、Webマーケ、セールス、CS、QAを経験しました。

村上:新卒で5人目だったんですね…!入社の決め手はなんですか?

スティーブン:実はこの会社Wantedly時代、記事のチェック作業をしていた時に偶然見かけたもので、企業理念に共感し思わずポチッとエントリーしちゃったんです(笑)

村上:仕事中にですか?

スティーブン:はい、そうなんです(笑)
働いてる時間内で応募してしまうぐらい、私にとって凄く魅力的だったんですよね。
企業理念に共感した点と、バックパックで好きになった東南アジアに事業を進出させる点でした。いずれ東南アジアで働くことを視野に入れて、入社を決めました。

村上:ずっと東南アジアで事業をしたい、という強い気持ちがあったんですね。

スティーブン:ただ、この会社が東南アジアに進出する際に「自分も行けるかもしれない」と思ったものの、
「もっと早くから東南アジアで働きたい!」という思いがどうしても捨てられず、、

ベトナム移住生活がスタート

村上:2社目がベトナムの会社ですよね?

スティーブン:知り合いのベトナム会社がSNSで求人していたので、応募しました。
2社目はベトナムの日系IT企業 REAPRA Technology Vietnam (旧: SPARK X LAB Vietnam) に入社しました。
そこでは、ITのエンジニアに特化した転職サイトの事業責任者として働きました。事業の開発とサービスの開発をやりましたが、スキルや会社が合わず7ヶ月で辞めてしまいました。

村上:そうだったんですね。その後、転職活動もベトナムでされていたんですか?

スティーブン:このまま日本に帰るのは早すぎるし、もっとベトナムのことを知りたいなって思ったので現地で転職活動をしていました。
ご縁があって日本のソフトウェア品質保証カンパニー SHIFT の子会社 SHIFT ASIA(ベトナム)に入社しました。以前から知っていて、当時その会社は設立してまだ1年未満だったのですが、すでに80人を超える社員が在籍していて圧倒的なスピード感だったのも魅力的でしたね。

村上:80人もですか…!SHIFT ASIAでは、具体的にどんな仕事をしていましたか?

スティーブン:to B 向けの ERP や会計ソフトなどエンタープライズのシステムから toC 向けの Web サイトやスマホアプリなどの案件を担当。2年くらいで20プロジェクト以上最大20名のチームを統括・管理をしていました。

村上:20プロジェクトもですか。すごい数です…。

出会いは夏の BBQ に LLL inc. を起業前の井川と出会う

村上:井川さんとはどこで出会いましたか?

スティーブン:友人シェアハウスでBBQイベントがあって、そこで彼と出会いました。

村上:出会いがBBQだったとは、、、!

スティーブン:お酒を片手に、バックパックの話や今こんなことやってるんだよね、とお互いの事を話し合ったり、
将来こういうことしたいよね、と話をして盛り上がりました。

村上:将来の話ではどんなことを話しましたか?

スティーブン:その時、彼から「アジア全体でビジネスをしたい」と話があり私も興味があるので、
いつかなんか一緒にやれたらいいね”みたいな感じで話が終わりましたね。

急成長ベトナムで会社を立ち上げたきっかけ

村上:そこからなぜLLL ASIA を立ち上げることになったんですか?

スティーブン:それから2年後、井川からLLL.incを立ち上げたと連絡があり、やはり早め早めにアジアに仕掛けたいっていう話が
都度都度私に相談がきていました。本当に友達の一人としてアドバイスをしていましたね。

村上:まだSHIFT ASIAで働いていた頃ですか?

スティーブン:そうですね。
丁度私は、SHIFT ASIAで1年1ヵ月のプロジェクトが無事終わったタイミングでして、色々独立を意識し始めていた頃でもありました。
30歳までに事業を自分の手で0の状態から作るというのをやってみたいとずっと思っていまして。

 

村上:次は自分で仕掛けていこうと思ったんですか?

スティーブン:そうですね。そこから逆に私が井川に相談したんです。
やっぱり彼の方が先に独立していたので、「独立って最初何すればいいの?」みたいな。

村上:確かに。まずどこから始めたらいいの?みたいな。

スティーブン:井川に色々回数を重ね相談をするうちにどこかのタイミングで
彼が「本気で我々は海外展開をやりたいんだけどやるんだけど、一緒にやんない?」と連絡が来て、
話し合いをしているうち LLL ASIA を立ち上げるようになったっていう感じですね

村上:なるほど…急展開ですね!

スティーブン:結構不明確な状態で会社が始まったので最初は時間かかりました。
何かをやるっていうのも全て1人で考えて作っていましたので。もちろん井川から様々な視点でアドバイスをくれたんですけども、
基本的には、”スティーブンに何でも任せる”スタンスなので、
私が作った形をアドバイスをくれる感じで、結構好き勝手作らせてもらいました(笑)

スティーブン:パートタイムで入ってくれるエンジニアさんが何人か手伝ってくれたり、
小さく小さく始めていきました。徐々に僕の繋がりの中で色んな方からお仕事を頂くようになっていきました。

LLL ASIAとはどういう会社か

村上:主にどんなお仕事ですか?

スティーブン:ソフトウェア開発やマーケティングの支援を主にやっております
ソフトウェア開発は、ホームページやランディングページの作成、Webメディアの開発、自動化ツールの開発などを行なっています。
マーケティングは、ラーメン屋さんやベトナム料理屋さんなど飲食店、ベトナムに進出する予定の保育園などがクライアントになります。

村上:どのようにお仕事を取られてるんですか?

スティーブン法人設立から半年ですが、今までの仕事は全てが友達や知り合いの紹介ですね。
例えば、現地の案件だと一燈ラーメンというラーメン屋さんがあります。日系のラーメン屋でお店をもっと大きくしたい、店舗数を増やしたい、という要望でコンサルに入りました。

元々は私がお客さんとしてお店に通っていて、知り合いとして毎回彼の話を聞いてアドバイスしてあげるところから始まりました。
徐々に価値を感じていただけるようになったので、今は有償でやらせていただいております。
マーケティング観点で経営に入りKPI設定や施策の提案、実装まで一貫して手伝わせていただいています。

村上:そうだったんですか。素敵な関係ですね。

スティーブン:過去には、保育園を東京に幼稚園を22個持っている会社さんがベトナムで始めたい会社さんに対して、マーケティング調査やサポートをしました。
その後、その会社の代表から相談から技術面を強化したいなど相談があり、技術部隊の立ち上げのお手伝いをさせてもらうことになったこともあります。

 

村上:日本法人とベトナム法人はどんな立ち位置でやっていくんですか?

スティーブン:LLL inc. はデジタルマーケティングに特化し、主にコンテンツマーケテイングやSEO、メディア制作が得意な会社です。
LLL ASIAは、テクノロジーの人材に焦点を当ててチームを作っております
しかしながら、ただの開発屋さんではなく、マーケティングにも深く理解しているので、ビジネスやプロダクトの企画の部分からビジネスをグロースしていくまで一気通貫でやらせていただくことができます。

LLL inc. はデジタルマーケティングの案件を実行している中で様々な場面で開発やテクノロジーの問題にぶつかります。
その時に、LLL ASIA がサポートできるような存在でいたいです。また、マーケティングに関わるところは LLL inc. の経験や知見を借りれる関係でいたいです。
互いに得意領域をオーバーラップしながら事業を拡大していければと思っています。

村上:なるほどですね。今後はどういう風に会社を展開していきたいですか?

スティーブン:LLL ASIA は「世界を変えるプロダクトを創る」ということミッションにおいており、
より上流からお客さんのアイデアと一緒に向き合い形にしていき、プロダクト/ビジネスがリリースされた後もグロースのお手伝いができる技術会社として展開していきたいです。
そして、人々の暮らしや生活をより良くするビジネス・サービスを創るため、自社でもプロダクト開発をステルスではじめています。

村上:なるほど、面白いですね!自分で会社を立ち上げるんではなく、
LLL ASIAとしてやるっていうのはやはり井川さんと一緒に仕事がしたいという気持ちがあったからなんですか?

スティーブン:もちろん自分で立ち上げるっていう選択肢もありましたが、
まず、一つは彼と目指してるところが近く、共感する部分が多かったからです。

村上:井川さんも「アジア全体をやっていきたい」っていうのも彼にもありますしね。

スティーブン:彼はマーケ・企画提案が得意な人間で、私は、プロジェクトマネージャーが得意な人間なんです。
彼のチームと僕の作ったチームだと、マーケの集団と、技術者の集団という意味ですね。

村上:なるほど、マーケの集団技術者の集団ですね!

最後になりますが、スティーブンさんの中でミッションにおいてることはありますか?

スティーブン:まずは自分の周りの人間を幸せにする、ことです。
周りの人を幸せにするために我々が何ができるのか、自分自身が何が出来るのかなっていうのは、いつも考えながら生きていますね。
結局それは結構会社の仕事に繋がったりします。

村上:素敵です。
先ほどのラーメン屋さんも元々は友達でしたもんね!本日はありがとうございました!

 

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